「アディクションの水平線 越境し交錯するケア

編:松本俊彦

 

人はなぜ、物質や行動にアデクティッド(addictd)してしまうのだろうか?その背景には往々にして、薬物療法では解決できない当事者の「心の痛み」がある。

 

「否認の病」とも呼ばれるアディクションからの回復にとって重要なのは、当事者と彼ら・彼女らを支える家族、専門家、そして自助グループなどによる、ゆるやかな「共助」の姿勢である。

 

現代社会において多くの人が抱えるこの問題に対し、私たちはどのように向き合い、とりくんでいくべきか。

 

「アディクション」の概念成立の歴史からその展開、当事者・家族支援の現状まで、第一線で活躍する14人の豪華執筆陣によるさまざまな視点・立場からの「声」が、私たちにそのヒントを与えてくれる。

 

『臨床心理学』本誌で好評を博した連載・待望の書籍化。

現場で働く専門家はもちろん、アディクションに悩む当事者やその家族の方々にも、是非ご一読いただきたい。

 

①アディクション~精神医学の「鬼っ子」

②快楽とアディクションの脳科学~「いいきもち」が暴走するとき

③嗜好と嗜癖の狭間で

④トラウマとアディクション~問題行動の背景にあるもの

⑤人が行動を変えるとき~動機づけ面接

⑥「力」のアディクション~封印された「恐れ」と「暴力」

⑦「食」のアディクション

⑧アディクションと家族~「共依存」と「AC」を超えて

⑨製薬化時代の薬物と薬物問題

⑩米国ドラッグ・コートと治療的法学

⑪人が生き方を変えるとき~アミティにおけるコミュニティと語り

⑫痛みを生き延びるためのアディクション~当事者の視点から

⑬地域における女性薬物依存症者支援の実践から見えてきたこと

⑭依存症からの回復をめぐって